する事もなくて暇なので、半日かけて古本屋めぐりを決行。数軒まわって、ハードカバー1冊・新書5冊・文庫12冊を大購入。これに漫画も数冊プラス、さすがに羽目を外し過ぎたか。幾ら単価が安くても、量を多く買ってしまっては意味がない。反省するべきところであるが、これでしばらくは読む本に困らない、とただただ嬉しかったり。ダメ人間。
私はある会社のバイトであった。 雑用が多くて服が汚れやすいので、 メンズ特売品のTシャツばかり着て顔もすっぴんで通していた。 私をコキ使う代わりに面倒見も良いバイトの先輩がいた。 彼は私を男だと思い込んでいたが、 その勘違いは私にとって何となく面白かったので、 私も真実を告げないまま一緒に働いていた。
ある日、雑用の一環として、ある得意先に書類を届けに行く事になった。 普段の服装で訪問するのは相手先に失礼かと思い、 私はワンピースを着て化粧もして出かけた。 得意先で偶々別件で来ていた前述の先輩と鉢合わせしたが、 彼は身なりを整えた私を別人だと思ったらしく、 ひどく他人行儀に接された。 自分である事を説明しようかと思ったものの、 私が実は男ではないところから話すと長くてメンドくさいので、 結局何も話さずにその場を後にした。
その翌日。先輩は神妙な顔で私に話しかけてきた。
「昨日おまえが行く予定だった得意先、 結局は代理の女の子に行かせたみたいだけど、 俺も知らない子だから今度紹介してくれよ。 わりと気に入ったしメシでも御馳走しようと思ってさ」 「いや、その必要はないと思うんですが……(だってアレ私だし、 メシなら先輩からはしょっちゅう御馳走になってるし)」 「なんでおまえがそんな事言う訳? おまえの彼女か何かなの?」 「全然違います」 「じゃあいいじゃん、決まりという事でひとつよろしくー」
……最初から筋道立てて真実を話せば 「俺を騙してたのか」と怒られ嫌われる事必至、 かと言ってこの先も1人2役を演じ続ける気は更々なく、 なんていうか余計にメンドくさい事になってしまったと、 頭を抱える私であった。
幼い頃はよく男の子に間違われた・実は男物の服も好きなのに身長が合わずに着られない・化粧をすると「まるで別人」だと頻繁に言われる、の3つの実話的要素が含まれた夢。それに変身願望を絡めて夢に仕立て上げたら、夢ゆえに荒唐無稽な内容になったといった感じか。謎。