5次会(嘘):パスタ屋(店名不明)
確か朝食だった筈。明太子スパを食べた気がするが曖昧。ポテトを他人の皿に投げ入れていた記憶も曖昧。それ以前に、他人の持ち物を奪ったり他人に危害を加えたり(以下略)。
★ 6次会(嘘):喫茶店西武
氷いちごを注文したが、溶けるに任せて寝ていた風。
★ 最終的には、犠牲者1人に最寄り駅まで同行してもらい到着時に起こしてもらった後、駅前からは自力でタクシーを拾って帰った。家に着いて即死。途中何度かレオンの面倒や空調調節や水分補給の為に起きたが、ちゃんと復活したのは12時間以上後であった。
それにしても、ペースを保って水分補給も怠りなく飲んでいたというのに、終盤で記憶混濁と激しい頭痛に見舞われたのには萎え。原因を分析するに、私が服用している薬はアルコールと併用した場合「薬の作用を強める」だけで「アルコールの作用を強める」訳ではなく、それは普段から実験済なので問題外と思われる。久々に飲んだ日本酒がダメだった、という疑いが最も濃い。最初は平気だった焼酎やジンが後に体が受け付けなくなったように、日本酒も飲めなくなった可能性まで見える。暇な時に確かめる予定。他人に迷惑をかけないよう、自分の部屋で。
私はある種の戦闘用工作員で、手裏剣の扱いに秀でていた。 その日も裏庭の蓮池で、水面に浮かぶ蓮の葉めがけて秘密訓練を行っていた。 蓮の葉に綺麗に突き刺さったり幾何学的に並べられたりする手裏剣、 その日も調子は上々で、満足げにほくそえむ私に師匠は小銭を差し出して言った。こういうガキくさい夢を見るのもたまには良し。しかし何故に忍者?
「今度は手裏剣の代わりにこの硬貨を使いなさい」 「……投げ銭、ですか?」
早速小銭を蓮の葉の的に投げてみたが、 手裏剣と勝手が違い過ぎてコントロールが全くできず、的をかすりすらしなかった。
「恐れながら、金銭を粗末に扱うのは私の道徳心に反するのです。 上手くできる訳がありません!」
抗議する私を、師匠は穏やかに諭した。
「あなたは物事を表面でしか見られないという欠点がある。 あなたが普段使っている手裏剣は、1枚数千円もする物なのですよ。 硬貨そのものより金銭的価値は高いのです。 それに、武器が調達できない状況で身を守る事をおぼえるのは重要な事です」
私は自分の底の浅さに気付かされ、愕然としたのであった。