私は1人の女性と知り合った。 彼女は自分が引込み思案な為に 友人が少ない事を気にかけていて、 できるだけ多くの友人が欲しいと語った。
私自身も友人・知人は多くないが、 無理して増やそうとは思わない点が彼女と異なる。 しかしせっかく知り合ったのだから、 彼女の気持ちを軽くするのに協力してあげようかなと思い、 私は彼女の友人になる事にした。 機会があれば、互いの家に泊まりあおうとも約束した。
数日後、私が家族といる処へ、 突然彼女が父親連れでやってきた。 顔を輝かせつつ彼女が私に差し出した両手の中には、 1つの鍵があった。
「こないだ約束したでしょ? 私の合鍵渡すから、いつでも遊びに来てね!」 「……」
確かに約束はしたけど、 何もその為だけにわざわざ来なくても、と思い絶句する私。 そこに追い打ちをかけるように、彼女の父親がその後を続けた。
「娘の合鍵を預かってそれで終わりって事はないでしょ? 勿論貴女の部屋の合鍵も、 今ここで娘に預けてやってくれますよね?」
一体何の騒ぎかと疑わしげな両親を気にしながら、 私は住んでるアパートの管理上の問題で合鍵は渡せない、 とその場限りの嘘を必死にでっち上げた。
いい大人でありながら友人作り如きで 双方の親を巻き込むような彼女とは、 今後友人としてとても付き合っていけないと こっそり思う私なのであった。
謎な夢である上に、思いついたコメント全てが痛すぎたので省略。