2001-06-15 タルトレットって「小さなタルト」? [長年日記]

[雑記]

昨夜寝る前からの鈍い頭痛が、今朝起きた後も依然として残っていた。薬の複数併用は避けようと鎮痛剤の服用はやめたのだけど、その後頭痛は1日中治まらなかったので、やっぱり飲めば良かったなあと思っても後の祭りだった。

ソニープラザからは消えてしまい、でもドンキホーテにはあったので大喜びして買ったアプリコットのタルトレット。我慢できずに夜中に開封し、あまりの美味しさに1箱全部食べきってしまった。外国のお菓子は当たり外れ多いけど、当たりの物は変に癖になる気がする。

しかし甘い食べ物はカロリー云々の前に、虫歯が疼くのがタマにキズ。なんでここまで露骨にしみるのか不思議だったり。

[読書]RIKO−女神の永遠−(柴田よしき/角川文庫)

警視庁本庁で順調に出世コースを歩むも、
自分の女性という部分が引き起こし巻き込まれた事件により、
新宿署への転属を余儀なくされた村上緑子(リコ)。
彼女のチームが半年かけて追いかけ続けた事件は、
あるポルノビデオ店から押収した1本の裏ビデオが発端であった。
数人の男が1人の男を残虐に貪る凄惨なレイプシーンから
割り出された被害者は既にこの世にはおらず、犯罪の影が浮かび上がる。
そこへ本庁から合同捜査の申し出があり、
緑子はかつて彼女に苦渋を与えた面々と共に、この事件を追いかける事となった……。

柴田よしき作品を読むのは、「RED RAIN」に続いてこれが2冊目。なんというか、女性作家ならではの作品である。警察という男性主体の社会にて、優秀であり続けると同時に女である事もやめず、仕事や人間関係で生じた心の疲れは部下の男性・同僚の女性とそれぞれ結んだ肉体関係で癒す緑子。その姿は一見奇異に映るも、男性優位社会からの軋轢に対しての彼女の思考は一般的な女性のものそのままなので、感情移入はそう難しくはない。推理小説としても、犯人の意外性と動機の深さは期待を裏切らないレベルと思われる。

女性に男性顔負けの超人的な活躍をさせたり、女性の役割を男性に負わせて男性同士の恋愛を描いたりする女性作家は多いと思うが、本作のような作品を書ける女性作家がいたのには驚いた。こういった内容を、歪んだ視点や興味本位程度の浅い考察によらずして書き出す著者の経歴は、個人的に非常に気になるところである。外見は林真須美似らしいけどね。って余談。