★ 某派遣会社に登録申込をする気満々でいたが、土壇場になって迷いが生じ出した。つーか、履歴書と職務経歴書を書く気力なんて未だ起きそうになかったり。求人情報誌を読めるまでには進歩したとは言え……。
★ 最近何をやってもあまり楽しくなくて、何かをする気力も沸きにくいせいか、他人が楽しそうにやっている物事に対して不必要に醒めた目を向けてしまいがちである。私が楽しそうと思わないものに対して楽しそうなのが気に入らないのか、私が楽しくないのに楽しそうなのが気に入らないのか。どちらにしても、ワガママで嫌な奴以外の何者でもない。
今日は下巻に着手。上巻よりページ数の少ない下巻なんて初めて見たような気が。そのおかげか、こちらも1日で読み終わる事ができた。
上巻収録の作品は後味悪めなのに対し、下巻収録の作品は多少の温もりを感じる物もあって、2本目の「ヤーンの声」は全編通しての息抜き的な感じで良かった。ラストは、中央署第4課課長・申大為の素性が私の予想通りだったのに拍子抜けしたものの、安易なケリをつけない辺りは上手い幕引きだと思った。
ハードボイルドについて思った事。女性作家が特に好んで書くような、女性が男性顔負けの超人的な活躍をしたり、本来の女性の枠から外れた役割を担っていたりする作品は、男性一般には受け入れ難いのではないかと思う。それと同様、ダンディズムというか男のカッコ良さを追求したハードボイルドもまた、女性一般には受け入れ難いのではと思った。私だけなのかも知れないが、想像力を全開にしても主人公への共感はなかなか難しい。つまらないジェンダー観?にとらわれて良い作品を充分味わえないのは勿体無いと自分でも思うだけに、何とかできれば良いのだけど。
あと完全に余談になるが、解説の最後の4行が気に入らない。この作品の良さはわかるが、「うまい小説」「面白いSF」「かっこよさ」の代名詞であるかのように持ち上げるのは違う気がする。これさえなければ、自己陶酔な解説とは全然思わなかっただけに残念。でも、帯の煽り文句に使うのは上手いと思った。