IHOPを御存知だろうか? 誰に語り掛けてるのか自分でも謎であるがまあ置いといて、こちらはパンケーキ・ワッフルをデザートの中心に据えたファミレスである。パンケーキに力を入れているだけあって、パンケーキ本体は2〜6枚重ねまで細かく指定できる上、シロップは定番のメイプルの他にハニー、ブルーベリーの計3種類を用意してもらえるというサービスぶりである。
そのIHOP、比較的近所の店舗全てに「4月末閉店」の貼り紙が出ていた。利益の出ない店舗だけ閉店なのか、それともIHOP自体が終わってしまうのか、それによってはパンケーキ好きな私の今後の楽しみが左右されるだけに慌ててネットで記事を探したが、個人のファンサイトと米国本体のHPしか見つからなくてガッカリ。マイナー嗜好はこういう時に困るのであった。
ちなみに店名は“International House of Pancakes”の略だそうであるが、なくなる店なら知ったところで全く無駄である。
双子の弟達に起きた事故により、パールの家族は哀しみに包まれた。 御互いに自分を責めるあまり、酒に酔って現実逃避する父と、 ヴードゥーの儀式に頼って家族から離れてしまう母。 一家がバラバラになりかける中、パールは父を叱咤激励しながら 一緒に母の行方を捜し始めるのであった。
下巻。ルビーとボーが自分達の幸せを追求する過程において、関わった人達に不本意ながらも負わせたもの、幸せを得てからは、意識的に目を背けてきたもの等のツケが、ここにきて一挙にまわってきたという印象を受けた。親の行いによってその子供が重荷を負わされるという、シリーズ中に何度も描かれた図式がここにも表れている。親達からルビーやポールへ、そして彼等からパールとその弟達へと引き継がれた宿命的な悲劇は、しかし純真無垢に成長したパールによってようやく断ち切られたようである。そう考えれば今までの物語にも多少の救いが見出せる訳で、第2・3弾の読後感が非常に悪かったからと言って、途中で読むのをやめなくて良かったと思った。
ところで、このシリーズにはルビーの母ガブリエルを主人公にした第5弾が残っている。私は彼女が諸悪の根元だと思っているので、いっそ読まなくても良いぐらいであるが、まあ気が向いたら探してみよう。