★ 部屋の片隅に積んである雑誌を、ロフトに運び上げるという作業に取り掛かった。ありがちな話ながら、手にした雑誌をつい(以下略)。1週間前にも同じような事を……。
最後まで読み終わった。なんていうか、衝撃的な展開が次々と続く為に物語には惹き込まれるものの、読後の感想はさっぱりよろしくない。FF8のリノア並に共感できないヒロインに出会うとは思わなかった。ルビーの場合はヒロインというか主人公だけど。
「偽りで築かれた絆は脆く、真実と向き合う事で真の愛は生まれる」というのが、この作品のテーマだと思ったけどどうだろう? しかも「相手を守る為の嘘」すら良くないと言っているような気がするのだけど、それは違うと思う。「相手を守る為ではなく自分を守る為の嘘」だから良くない訳で。ルビー自身、途中で渋々吐いた幾つかの嘘は、誰かの為と見せかけて結局は自分の為だったようにしか見えなかった。
だいたい、祖父のもとから逃げ込んできたっていう謙虚さがないし、亡き母の過去を聞かされてるんだったら、自分の美貌と中途半端な優しさで自分の身や立場を危うくしないよう、つまりは母と同じ道を歩まないよう思慮を働かせるべき。それをせずに過酷な運命に翻弄されてるふりをしても、少なくとも私は感情移入できない。
ところで、この作品はどうやらシリーズ物だった模様。続きはどうするかな。好きじゃないけど興味をひかれる話なだけに、読みたくもなく読みたくもあり。