★ 珍しく明るい内に外出。沈丁花は夜間も日中も問わず香るものらしいが、昼の空気よりは夜の空気に似合う香りのような気がしないでもない。
用事を済ませたり済ませなかったりした後、喫茶店に行って本を片手にまったりと過ごした。引きこもり脱却と見せかけて相変わらず無職満喫中。
会社の飲み会で、 広い部屋を一室借り切ってカラオケをしていた。 1人の上司がいれた歌は古い上にマイナーで誰も知らず、 唯一知っているらしい私だけがあわせて歌っていた。
携帯に電話が入り、場をそのままにして席を外す上司。 皆、知りもしない上に歌う人もいない曲を とっとと中断して次の曲に移りたいものの、 すぐに戻ってくるであろう上司に 不興を買うのも嫌なので仕方なく待っていた。 「彼女が今歌ってるしねー」等と、 自分達の不快感の理由を私に転嫁してくるのに内心ムッとしながらも、 飲みの席なので能天気を装ってそのまま歌い続ける私。 でもまわされてきたマイクは拒否した。
曲が最後の盛り上がり部分に差し掛かったところで ようやく戻ってくる上司。 調子外れに締めて終わった途端、 さっきまでの白けた雰囲気をなかったものにしようと皆は拍手喝采。 上手いだの有名な懐メロでしたっけだののおべんちゃらの嵐に どうしようもない不快感をおぼえる私だった。
会社の夢なんて今更見なくても良いのにと思った。しかもフィクションなのは設定だけだし。
最後まで読み終わった。前2作から引きずっていた謎は大方解き明かされたものと思われる。
かつて自分が属していた人間という種族に憧れと愛を抱き、彼等に対して善を為したいと願うレスタト。その彼の願いに手を差し伸べたかにみえたアカシャであるが、自分達には悪及び傍観者という立場しか与えられないものだと考えていたレスタトと彼女の考えとは相容れないものであった。強引な意見の統一ではなく相手の意見に耳を傾ける事に回避策があったように思うものの、アカシャ及びヴァンパイアがこの世に誕生するきっかけとなった事件そのものを考えると、最終的にはあのような形での決着は免れなかったような気もする。
……解釈に全く自信がないのでこの辺でやめとこうっと。後で読み返して赤恥モノの可能性大。