2001-03-02 なごり雪? [長年日記]

[雑記] なごり雪?

明け方に目がさめた後しばらく眠れなかったので気分転換に外に出たところ、大きな雪片がまだ暗い空からしきりに降っていた。寝ている時にはそれほどの寒さを感じなかったので驚いた。

昨日より体調はやや回復したものの、精神的にめっちゃ鬱。ゲームをする気にもならず、その辺に置いてある本を適当に読み潰しながら布団の中で過ごした。

こういう時傍らに猫がいるのって良いなあと思った。犬だったら「暇だったら遊んで!」とめっちゃおねだりしまくるだろうけど、猫はおなかが空いたりトイレを掃除して欲しい時以外は一緒に寝ててくれるのが嬉しい。

時折家の周囲をふらふら散歩。朝の雪が嘘のように暖かくてまた驚いたが、それよりも近所の奥様連中の視線が気になって肩身が狭い思いをした。何も彼女等に迷惑かけてる訳じゃないけど、文句や悪口を言う側の人はそういう事を考えてくれる訳ではないので、言われるような事をしてる方が負けなのである。辛い。

夜中にちょっとした出来事あり。人間立場が違えば考え方も異なるし、ましてや直接顔を合わせて会話してないのなら誤解が生じる隙も大きい。しかしどんなにしっかりとした信頼関係を築いていたとしても、些細な理由でそれが崩れ場合によっては修復不可能になるのが世の常である。だから私は最初から諦めている。「あなたにとってそれだけの価値しかない繋がりだったのでしょう?」と言われたら反論のしようもないけど。

[読書] さすらいエマノン(梶尾真治/徳間デュアル文庫)

気持ちが落ち着いてきたのでようやく読み終えた。

エマノンは地球上に生命が誕生してから以来の40億年分の記憶を引き継いだ少女である。彼女の記憶は彼女が娘を産む時に娘に引き継がれ、娘が再びエマノンとなる。前作「おもいでエマノン」ではそんな彼女の人間としての葛藤に比較的重点が置かれていたのに対し、今作の彼女は超越した視点を世の中に対して向けているように感じた。

ところで。エマノンは地球上の生命に対して愛を感じているのだろうけど、そんなある意味エコロジーな彼女がいつも煙草を吸っているのはどういう理由からなのだろうか?という疑問をふと抱いた。40億年の記憶がもたらす圧倒的な知識を一少女の体に抱え込む為に生じる軋轢が、達観してそうな彼女をも喫煙によるストレス発散に駆り立てるのだろうか? それはあまりにもチンケな理由過ぎて嫌かも。

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