始業後1時間以上経った頃、暖房が全く効いていない事に気付いた。
普段は暑さのあまり頭がボーっとしたり気分が悪くなるくらいに暖房が効いているのに、今日は底冷えのする寒さで手がかじかんでキーボードは打ち辛いしボールペンは上手く握れないし、挙げ句の果てには(いつも通り)おなかが痛くなってくる始末。これだからビル集中管理型の空調って嫌なんだよなあと思う事しきり。
★ 仕事後、何だかお酒が飲みたい気分になる。誰かに話を聞いて欲しいとか憂さを晴らしたいではなく、純粋にアルコールを摂取したい気分。依存症かと少々不安になりながらも自分を甘やかす事にした。
早目に飲み始めて早目に飲み終わり安く済ます予定だったが、あまりそうもならなかった。帰り道、会社の近くの空き地に足跡のない雪が残っているのをわざわざ踏んで遊んだ。偶然通りかかった残業帰りの同じ会社の人も強引に付き合わせた。楽しかった。酔っ払いはこれだから。
昨日は2編、今日は3編読んだ。ちなみに全13編。1編読む毎に、以前読んだ話かどうか思い出そうとしているせいでペースがとても遅い。
昨日の日記では「1冊全部読み終わってから感想を書く」と書いたけど、いろいろ考えた事があったので今日書いておく。
立原えりかは童話作家であるが、その作品は独特である。現実世界に起きる不思議な出来事をひらがなを多用した読みやすい文体で書いているものの、主人公は物心つき始めた少女よりもある程度年を経た女性が多い辺り、一般的に童話と呼ばれる作品とは趣を異にしている。
さて、立原えりか作品の愛好者には、この通常の童話と一風変わった主人公達に一部共感した人が私を含めて多いのではと思っていた。即ち、自分に与えられた以外のものを知らずに暮らしてきたり、あくせくした日々の生活に追われて意識的或いは無意識に夢を封印してきた女性達が、憧れによって幸せを掴んだり失ったりする姿に自分自身の姿をある程度重ね合わせているのではないかと。
でもそれって違うんだよね。私達には本を読んでいろいろ空想する金銭的かつ精神的な余裕があるけれども、殆どの主人公達にはそれがないのだから。だからといって自分の共感が、持つ者の持たざる者に対する安っぽい同情だとは思いたくない。実際のところはどうなんだろうか?