2001-01-26 忙しくない [長年日記]

[雑記] 忙しくない

昨日までの忙しさがまるで嘘のように暇な1日。忙しいよりは忙しくない方が嬉しいが、しかし中途半端に暇なのは困りモノだったりする。どうせなら事前に有休取って休めちゃう位の思い切った暇が数日分まとめてきて欲しいものの、そんな事態が起きた場合にはうちの部署の売上成績はボロボロなんだろうな。

家庭用ゲーム機では日々御世話になっているS社であるが、PCの方では果たしてどうかなと思う今日この頃。だって毎月のように新製品出しまくりで、そんな勢いで新製品ばかり出して旧製品を販売終了にされると、見積もったりカタログ管理したり等売る側としては困る事ばかりなのである。マジで勘弁して欲しいが、J−PHONEでウォークマン付携帯を近日中に発売してくれたら、評価を改めてみないでもないかなあと思っているのでよろしく。

[読書] 夜明けのヴァンパイア(アン・ライス/ハヤカワ文庫NV)

第3部まで読んで中断する予定だったが、残りの第4部が僅か30ページ程度だったのでついでに一気に読み終えた。

おおかたの吸血鬼は、人間を超越した能力を持ち人間を主食としながら、人間から生まれ人間の記憶を持っている、とされている。吸血鬼に襲われる側を描けば恐怖小説になるし、吸血鬼側を描けばこの作品のような血と苦悩に満ちた独白小説になるのだろう。

実際のところ、中学生だったか高校生だったかの頃に初めてタニス・リーの作品を読んだ時と同様、登場人物達の心情を理解できないまま読み終えてしまった為に途方に暮れているのが真相。どうも耽美ってのは良くわからない。耽美的登場人物・耽美的世界・耽美的表現は私の好きなところだけれども、愛にまで話が及ぶと理解不能のお手上げ状態である。話としては充分に惹かれるものがあるだけにこのまま終わるのももったいないので、後程改めて読み直してみるかそれともヴァンパイアクロニクルの他作品を先に読んでしまうかを考えている。

いつも通り些末な感想を幾つか。クロウディアっていいなあ。この作品の登場人物の中ではいちばん好き。清楚な美少女の外見に妖艶かつ冷酷な大人の女吸血鬼の内面というギャップ、そこから生じるグロテスクさ加減と本人の苦悩が良い。あと、「夜明けのヴァンパイア」っていう邦題は良いと思うのに、何故映画化された際に原題に戻してしまったのか謎。今度機会があったらビデオを借りて観てみようっと。

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