2006-12-08 萌え猫/はてブより/自アン系〜子供を穢れのない純粋な心の持ち主みたいに考える大人どうよ? [長年日記]

[動物] 萌え猫画像

お恵みを・・・(アポロとチョコの優雅な日々)・ふぎゃ〜〜〜ん(ハドリアヌス図書館の猫ニケさん/The Greek Cats)・猫は踊る(Finder Views)・トラちゃんは見ていた(Puku×Puku)・ボク専用。(カリカリ新聞)・もふもふマウスパッド(ねこ様NEWS)(以上4件、猫式訓練所より)・バイクぬこ(そら猫)・「白猫:松の枝に5日間…30人がかりで救出 兵庫・西宮」「木の上の猫、下りられず 5日ぶり『救出』 兵庫・西宮」「高所作業車でネコ救出、松の木に登って4日ぶり…兵庫」「木の上のネコ救出作戦成功 西宮」

「『捨てるなら欲しい』 全国で9710トンのキャベツ廃棄処分…トンカツ用なら1億6200万人前分」(痛いニュース)

「こういう時は、ニュースで大豊作で値段が安くなりましたって煽ってキャベツを使った料理特集!とかやって助けあうべきだろ」←先日の白菜廃棄報道時に全く同じ事を考えた。みのもんたやマチャアキでも良いけど。

「禁煙するなら35歳以下 1カ月やめたら心機能回復 北大の研究グループ確認」

「40歳以上の喫煙者は禁煙しても心機能があまり回復しない」説を前提に、35歳以下の喫煙者に1ヶ月禁煙させたところ、寒冷刺激時の心筋血流量が回復していたとの調査結果。肺の回復は長時間要するんだったっけか。

「ラクダにパーティーのご馳走を食べられちゃった!」

乗馬学校のイベントに主演するラクダが、スタッフがパーティーの準備で着替えに行った隙に囲いを抜け出し、ビール6本とミートパイ200個を平らげ、パーティーを延期に追い込んだという話。何の肉を食べたか気になる。

「コレであなたも虜!保存版『うずまきパン・カタログ』」(沖縄の読み物一切)

見た目はロールケーキだが、ケーキでなくパン生地をぐるりと巻いて、グラニュー糖じゃりじゃりのクリーム(じゃない店もあるらしいが)を挟み込んでいるという、宮古島限定の菓子パン。デイリーポータルZより。

「自費出版商法が利用する『本を出したい』気持ち」(絵文録ことのは)

「受賞出版商法」(松永氏命名)について。著者が自腹を切り本という形になれば満足すべきであるところの自費出版を、「優秀作品は本になります」という触れ込みで勘違いさせて人を集めているという問題。

[自アン系] 子供を穢れのない純粋な心の持ち主みたいに考える大人どうよ?(ぷちアン)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4890488790/sr=8-2/qid=1165335158/ref=sr_1_2/249-4461534-7629140?ie=UTF8&s=books


崖っぷち犬効果というやつで、先日も保健所で殺処分される犬を取材したニュースがあったよ。
その中で紹介されていたのが上のリンクの本だったんだけどさ。ちょっと前に、俺もたまたま立ち読みで
この本に目を通す機会があったんだけど、どうも気になるというか、まずい部分があるよね、この本は。

基本的には、あかほりさとる並みの白いページばかりの本だよ。檻の中で処分を待つ犬猫たちがモノクロ写真で大きく載ってて、
そこに、どこで募ったのか知らないけど、いろんな人たちがそれぞれの思いをつづった短い文章が添えられているという構成で。
いろんな人たちといっても、多くは小学生の子供たちなんだけどね。で、問題はそこにある。
けっこう高学年の子らがメインだったと思うけど、「命の大切さを知ろう」とか、「人間はなんて身勝手なのでしょう」
みたいな感じの、いわゆるピュアな言葉のオンパレードなわけ。これってつまり、著者の中には、子供というのは
大人のような狡猾さを持たない、穢れを知らない純真な心の持ち主だという大前提があるわけだよね。
人生経験の乏しい子供でもわかることなのに、人生経験を積んだことで、やがて当たり前の良心すら失ってしまった
悲しい大人たち・・・みたいな。この本の主張は基本的にはそういうことだよ。俺はそんなかんじで汲み取った。

でも普通に考えたら分かるじゃない。子供がそんな上等な正義感を持ってるわけねえだろってことがさ。
自分の子供時代を振り返ってみたら、誰だってそう考えるはず。子供の心は濁りに濁っているし、まともな判断力も無いってことをね。
例を挙げていくけど、アラスカの氷海にクジラが閉じ込められてしまったニュースを見たときは、あのクジラでどれだけの
竜田揚げが作れるんだろう?もったいねえ〜!とか、鴨の背中に矢が刺さってたニュースに対しては、鴨もああやって
芸を工夫していかないと飽きられるからね〜とか、崖の斜面で犬が動けなくなってたら、ほうきを銃に見立てながら、ボーナスステージ突入とか、
今夜は犬鍋だ〜なんてことを言ってる。友達同士でそういう会話をして楽しむのが、いかにも子供らしい反応の仕方なんだよ。
普通の子は言わずもがな、真面目で勉強のできる、やがて私立の中学校に行くような優等生の子なんかでも、
そういう会話の輪の中に嬉々として参加してきたよ。当たり前のように。

この本にあるような、命の大切さを痛切に訴える感想を述べた子供たちにしても、それが本心から出た言葉であるはずがない。
道徳の授業にあるような模範的な反応を示せば、先生はじめ聞き手の大人が感心してくれるから、あるいは怒られずにすむからという、
そういう打算的な考え方のもとで言葉を選んでいる。テストの点を取りに行くのと根本的には同じなんだよ、こういうのって。
人生経験が足りてないから、芯の通った道徳なんて備わってるはずがない。だけど判断力が未熟すぎるぶん、濁った心の発現の仕方も
可愛げのあるレベルのものにおさまっている。それが子供の在り方。命の大切さを理解する子供なんていうのは、いい年して観察力も想像力も無い
未熟な大人が脳内で作りあげた、実体の無い偶像に過ぎないってことさ。

概ね同意なのだけど、箱題&箱コメントと箱に添えられている画像との繋がりがまるで理解できないところが面白いので、是非リンク先に行って画像を見てきて下さい。

[]