2011-03-27 カレーつけ麺@中華そば 風味堂 他 [長年日記]

カレーつけ麺@中華そば 風味堂

荻窪・ことぶき通り商店街に、1軒のラーメン屋があった。店構えは簡素でコンパクトで“それなり”であり、如何にも「今時の若者を狙いました! こってりギトギト系です!」なラーメンを好まない私は、“それなり”に興味を惹かれていた。しかし、“それなり”であればこそ、「単に昔から進歩していない、安かろう不味かろう系です!」というオチも容易に想像できてしまい、なかなか足を踏み入れられずにいた。今回、ようやく暖簾をくぐるに至ったのは、地震やその後のドタバタ続きで、破れかぶれという訳ではないけれども、「どんと来い!」的な心構えになっていたからだと思う。

意を決して入り口に立ち、店頭のメニューを見ると、私にとってタイミングよろしく、期間限定メニューには「カレーつけ麺」なるものが記されていた。カレー好きかつ麺好きな私が、頼まずにいられる筈がない。そしていざ食べてみると、私の貧弱な想像を真っ向から乗り越えてとても美味しいのだった。私の想像では、「カレーうどんのつゆ的なもの」か「カレー粉がたっぷり入っているもの」であったスープの実物は、見た目の色が全くカレーカレーしていないにも関わらず、食べるとこの上なくカレーであると同時に、つけ麺のスープの体裁を保ち続けてもいた。スパイスの組み合わせで追求した、カレーの味なんだろうかと想像した。更に、味が濃過ぎる事もなく、私好みであった。同行の友人が注文した「辛つけ麺」も、辛みがくっきりしていながら辛過ぎずに美味しかった。以後この店には、定期的に足を運んでいきたい。

(9/12追記:タイトルのリンクをクリックすれば判るが、この店は現在荻窪にはなく、国分寺に移転してしまった。国分寺は距離的には遠くないけれど、目的とするものもなく、ただつけ麺を食べる為だけにわざわざ行きはしない。荻窪に店がある間に、早く気付いて通っておけば良かった……)


«前の日記(2011-03-26) 最新