2011-01-14 「FRAGILE~さよなら月の廃墟~」クリア雑感 他 [長年日記]

「FRAGILE~さよなら月の廃墟~」クリア雑感

Wiiを買ったらプレイしようと決めていた、極めて数少ないソフトの一つが、「FRAGILE~さよなら月の廃墟~」であった。Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて、暗闇を照らしながら廃墟を探索するという、情緒たっぷりのゲーム内容に惹かれていた。

ようやっとWiiを手に入れてから、ソフトも手に入れてプレイ開始してみると、様々な箇所が予想外であった。まず、「序盤から終盤までの道中ずっと、何匹もの猫と頻繁に遭遇する」という、思いがけない喜びがあった。最初に探索する廃墟の時点で既に、Wiiリモコンのコントローラから、猫の鳴き声が聞こえてきた。空耳かと思いつつも、声がすると思しき方向へ懐中電灯を差し向けると、目を光を反射させて確かにそこに座っていた。一定距離まで近付くと身を翻して逃げるのだが、「猫じゃらし」を手に入れ装備する事で、招き寄せるばかりか、懐かせるまでも可能であった。それに引き換え、犬は野犬として登場し、倒すと高額換金アイテムを高確率で落とすばかりの敵なのであった。

一方、要所要所にオカルトじみた造形の敵が待ち受け、侮れない攻撃力でこちらを襲撃してくるのが、想定外の困難であった。割と序盤で対峙した、トイレの壁から生え出してくる複数の腕等は、怖いやら強いやらで泣きそうになった。また、オカルトというよりはネイチャー系だけれども(「進化とは、奇妙キテレツなのだーうぃん!」)、壁から天井から飛び出してくる巨大モグラにも、泣きそうになった。他には、「想定外の困難」という意味で、「一方的にふっかけておきながら、目標をクリアした途端にご破算にされる」お使いイベントの連続に、泣きたくはならなかったけれども、萎えた。

幾つもの出会いと別れを経て、主人公の少年は、捜し求め続けた少女の謎と共に、“世界の謎”に辿り着き、少女を解放する為に“世界の敵”と対決する。捜し求めた少女も、“世界の謎”も、そして“世界の敵”も、物語世界を支える屋台骨としては、どうしようもなく脆弱であった。しかし、それらの代わりとなって余りあるのが、道中に散りばめられた、名もなき人々の人生や想いの断片である短いテキストであり、もう一つの物語「七色クロシェット」であり、最終決戦の場である東京タワーの、例えようもない美しさなのであった。

最後に蛇足であるが、「『ぼくはどうして一人ぼっちなんだろう』と、考えてしまう、すべての人へ」なるキャッチは、かなり無神経であると感じた。このキャッチコピーからは、「一人の人間が孤独の中で世界の秘密に迫る」的なあらすじを思い描くが、実際のゲームはと言えば、紛れも無く「ボーイミーツガール」なのだから。

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The Kanban-neco 2.(Cerveceria)・ノラの仔猫に尾行されました。(The Greek Cats)・いい顔(ぽれぽれDays)・UMA(ネコニッキ)・置物みたいなチチやなぁ。(ギャラリー猫の憂鬱)・実は(はせべのお気楽猫たち)・黒より溶け出るふみしめて(以上2点、せかニャ!!)/子猫、確認中(猫式訓練所)/去年の末、アパートの駐車場で薄汚い毛玉を拾った(※テキスト※/ねこメモ)/「温泉卵で悠々自適、大涌谷の3匹の野良猫人気/箱根町」(カナロコ)

「大涌谷駐車場から徒歩で登ること約10分。標高1050mにある売店『黒玉子茶屋』付近が3匹のお気に入り」「名物『黒玉子』をお裾分けしてもらっておなかを満たす」「『寒い夜は地熱で体を温めているのかも』」。<「温泉卵で悠々自適、大涌谷の3匹の野良猫人気/箱根町」

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