2010-12-05 映画「ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか?」 他 [長年日記]

映画「ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか?」

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「プリキュア」シリーズは、現実的過ぎず夢物語過ぎず、程好い可愛さが心地好い世界設定と、浮き世離れ過ぎず世知辛過ぎず、適度に肩入れできるキャラ設定とが、数多あるアニメの中で、私の性に合う部類であった。しかし、子供向けに作られたアニメであるが故に、あれこれが薄味だったり大味だったりもして、のめり込むまでに至らず、「放映が始まる前に起床できて、その後に予定が控えていない朝なら観ておく」、ぐらいの視聴姿勢であった。

しかし、今年のプリキュアこと「ハートキャッチプリキュア!」は、旧作以上にとても性に合った。幾つかのシナリオでは、広げた風呂敷を畳みきれず、説教臭い精神論に着地してしまい私を嘆かせたりもしたものの、キャラ達の魅力と活き活きアニメーションでその欠点を補って余りあり、torneの出番もない程に、ほぼ毎週欠かさずリアルタイムで観ていた。アニメ本編に飽き足らず、NDSソフトの“着せ替え遊び”バージョンの方まで買った(“声あて”バージョンは、アニメ作品である事実を意識してしまって、作品世界に没入できなさそうなので、買わなかった)。

そして遂に、このたび劇場版まで観に行ってきた。上映開始直後に行くと、本来のターゲット層たる幼少女児が多く集っていそうで、となると年増女である私の居心地が悪そうなので、ある程度日にちをあけてみたところ、どの劇場も上映時間が朝限定となり、午後以降でも上映している劇場を見つけ出すのに骨が折れた。

さて映画の内容はというと、「えりかの実家の洋服屋がパリ進出を果たし、お披露目としてファッションショーをやる事になり、つぼみ達もモデルとして参加する為パリにやってきたら、曰くありげな少年&彼を追いかけ回す“砂漠の使徒”と遭遇、彼等と関わっていく事になる」――といったものであった。敵を敵として安易に処理しないのに加え、主要キャラが固定であるTV放映版シナリオでは扱い難い、“男キャラ同士の疑似家族関係”を丁寧に描いており、恥をしのんで出かけて観た甲斐があった。

……のであるが、作品に対する評価を離れた部分で、赤裸々な感想を述べて良いならば、最大の感想は「つぼみキモイ」であった。引っ込み思案という己の殻を破った先、庇護すべき存在を見出して惜しみなく世話を焼くその姿が、非常に気持ち悪かった。庇護対象が仮に実の肉親で、かつ同性だとしても、「構い過ぎだよー」となるのに、今回のつぼみの庇護対象は、幾ら初っ端怪我をしていたとは言えども、旅先で知り合った赤の他人の少年(わりかし可愛い)、なんである。つぼみの立ち位置で、「距離ゼロの交流」をしても違和感がなくて微笑ましく受け止められるのは、シフレ&コフレ&ポプリにえりかぐらいだろう。何だか、「ヲタの距離感無さ」を突きつけられている様で、つぼみをまるで己のように感じた。

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