2008-08-08 リア充に“萌え”が上辺ならず浸透している 他 [長年日記]

リア充に“萌え”が上辺ならず浸透している

夕飯を外食したら、隣のテーブルが学生風の若年男性2人組だった。彼等は、隣のテーブルであるこちらにも会話の詳細が余裕で伝わる豊かな声量と抑揚でもって、「自分の大学の先輩が如何に賢いか」「自分のバイト先の女性が如何に美人か」「自分の知人が如何に意外にして豊富な人脈を持ち合わせているか」を語る合間に、合コンの計画を進めていた。

彼等の周囲を取り巻く人物の華々しさとそれを自負している様や、恋人or女友達獲得に意欲的である姿勢からして、彼等はいわゆる典型的なリア充であろうと推測できた。彼等は、「非モテ&非コミュに対して『要は勇気がないんでしょ?』と言い放つどころではなく、彼等の視野に非モテ&非コミュの存在等認識されもしないのではないか?」と思わせる程の、近寄り難い活力に満ち溢れていた。会話が耳に入るだけでも、僅かに残されたこちらの活動力が消費されていくように感じ、「住む世界の違う人種が同じ飲食店でテーブルを隣り合わせずに済む方法があれば良いのに」と考えるまでに至ったのは、単純に彼等が騒がしかったからではない。

さて、その“リア充”の1人が、会話の合間にこのような言葉を発した。

「○○ちゃん、萌えっすねー」

彼等が二次元ヲタ趣味をも嗜む行動半径のやたら広いリア充であった、という事ではなかった。前後の会話の流れから察するに、○○ちゃんという存在は、三次元に住み人間としての血肉及び知能を備えた存在であるようであった。

これまでにも、非ヲタらしき人物が「萌え」なる語句を口から発する場面に遭遇した事はあったが、それは彼等が仲間内での会話の中で、おちゃらけてヲタを気取って見せ笑いを取ろうとする時に、自身に“ヲタ”の記号を纏う目的で、「萌え~」だの「萌え萌え~」だの言っているのであった。それは、中国人の物真似における「~アルよ」や韓国人の物真似における「アイゴー」に等しく、上っ面だけを真似ているに過ぎなかった。

しかし今回の“リア充”は一体どうだろう。ヲタが二次元キャラ等に対して発するのとほぼ正確に同じシチュエーション&同じ意味合いでもって、「萌えっすねー」と発していたのであった。もはや「萌え」は、完璧に、ヲタの手を離れていた。そこまでに、ヲタ文化は、世間に浸透してしまっていた。私は感心すると同時に慄然とした直後に、「いやでも、『“萌え”には必ず性欲が内包される』的な、狭義の意味合いが先に広まらなかったのだから、むしろ良かったじゃん?」と納得して終わった。

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