2007-06-23 萌え猫&アニマル/はてブより/「ブリッジ」 [長年日記]

[動物] 萌え猫画像

くるりん健在(猫またぎ)・暑いけれど(おちこじんち。)/「排水管から子ネコ救出、消防車2台に隊員5人の大作戦」(CNN.co.jp)

食べ物にも誘き寄せられず、排水管を叩く音やライトの光にも反応せず、とうとう950Lもの水を流し込まれてようやく飛び出してきた仔猫。――といっても、水の流れで押し流したという事ではなさそう。<排水管から仔猫救出

[動物] 萌えアニマル画像

子ザルー!後ろ後ろ!(ニホンザル(松本市アルプス公園 小鳥と小動物の森)/動物チラリズム)

「バンダイ、ハンドルを回すだけでのり巻きが作れる『のりまきまっきー』」(BCNランキング)

飯と具材と海苔をセットしハンドルを回すと本格的な海苔巻が出来上がる、という玩具。6-12歳女児をターゲットにした玩具だが、本当に手軽に美しい海苔巻が作れるのならば、30代の私だって欲しい。だから未婚なのか私。

「ネズミたちの酒宴」(世界びっくりニュース)

インドの警察が非合法業者から押収し、競売に出すべく倉庫に保管している酒類が、鼠に容器をかじられ中身を失敬されている、という話。この自主的酒飲み鼠達が酒で失敗しないなら、人間よりも理性的であるのだろう。

[映画] ブリッジ(監督:エリック・スティール)

公式サイト

ゴールデンブリッジを訪れ橋桁を乗り越え、遥か下方の海面へと身投げする人々の姿を1年間に渡って撮影。遺された家族・友人・同僚へのインタビューと組み合わせ、「各人が抱えていた悩み苦しみ」や「自殺が自殺した当人及び周囲に与える影響」を照らし出そうと試みている――かのように見える映画。

断言を避けざるを得ないのは、遺された人々が同一の自殺者に対して語る印象が個人個人でかなりブレており、彼等が自殺に対して抱く認識もまたブレており、照らし出そうとした先に明確な輪郭を備えたモノは何一つ照らされず、「結局人は他人の事なんて理解しちゃいないし、真に理解しよう&助けようともしちゃいないし、なのに生前も死後も変わらず他人について好き勝手語るんだな」、という暗い底なし穴のような虚無だけがぼんやり浮かび上がるから。自殺は虚無かも知れないが、それ以前の他人との交わりがもう既に虚無である。というか、死んだ当人ですらも、自分の悩み苦しみやまた自殺という行為がもたらすものについて、真に考え理解に到達していたかは疑わしい。

そしてこの作品は、「自殺が唯一の救い」とか「自殺は絶対ダメ」とか語ってはいないものの、冷淡な傍観者視点に徹して淡々と記録するばかり、でもない。風になびく長髪&表情を隠したサングラス&革の上着、とロングの撮影でも目に付く特徴的な格好で橋の上をさまよう姿を繰り返し繰り返し、作品の中に織り込まれ続ける1人の自殺者男性がいて、いつどんなタイミングで彼の身投げシーンが上映されるのだろうと嫌な胸の高鳴りを覚えて見守り続ける内にとうとう作品はラストを迎え、そしてそのラストというのがあまりにも綺麗なフォームで水面に真っ直ぐ吸い込まれるやたらと美しい男性の身投げ映像(文字通りのラスト=“最期”)。そりゃあ確かにこんなにも綺麗な身投げシーン(しかもリアル)を撮影できちゃったら、それをいちばん華々しいところに持ってきたいと考えるのも止むを得ないけど、本当にそう編集しちゃうってのは何処まで悪趣味なのか。

がしかし、そもそも他人の身投げ場面を1年も網張ってカメラ構えて待ち受けて、遺された人々にもせっせとカメラとマイクを向ける時点からして悪趣味であるのだし、今まで多くの人々がしてきた通り“自殺”に蓋をして世間に晒さなければ悪趣味じゃないのか?と問われるとそれもまた疑問。そもそも自殺なんてモノは、個人の感情や理性に是非を訴えかける領域に存在するものじゃなく、「集団社会に属する人間には自分含む個人を殺害する自由を与えられていない」という理由から害悪と見なされるべきモノだから、「自殺が唯一の救い」とも「自殺絶対ダメ」とも訴えない姿勢は結果的に正しく、ある程度悪趣味な取り扱われ方するのもまあしょうがないのかもしれない。

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