2006-04-02 哀しい“幼馴染み”の話/春雨無情/萌え猫/はてブより [長年日記]

[][雑記] 哀しい“幼馴染み”の話

私は地味系眼鏡っ娘、中学生か高校生(自分でもわかんない)。
幼馴染みの延長で何となくつきあうに至るアイツと、
見事というか何というか、今年は同じクラスになった。
新しい教室はまだ席も決まってなくて、
去年も同じクラスだった友達と寄り集まるように固まって座って、
まだ顔も名前も覚えてない同級生達をぼんやり眺めている。
声の聞こえるところに私がいるってわかってる癖に、
アイツの友達はアイツに「新しい出逢い」への期待を語って聞かせて、
アイツはアイツで満更じゃない様子で同意しちゃってたりしてて。
男って時折、女を邪険に扱うのがカッコイイとか勘違いしてたりするみたい。
そんなのにいちいち腹を立てるほど私は大人気なくないんだけど
(何故なら私は中学生か高校生だけど、それは今ここでのキャラがそうってだけで、
私のナカミは春特有の憂鬱を持て余す30過ぎ独身女だったりするから)
でもこの手の問題発言を構わないで野放しにしといたら
“都合のいい女”と見なされるかもしれなくて、それってシャクじゃない?
だから何気ないフリして席を立って、アイツの席の横を通り過ぎざま、
「無邪気に言えば許されるってもんじゃないでしょ?」と
軽く釘を刺してやった。予定調和のツッコミってヤツかな。
期待通り、周囲の友達は私達のやり取りを見て笑ってくれたから、
私もそれで少し満足したけど、本当は泣き出したいくらいに哀しかった。

春だからか、大層脳味噌の緩んだ夢を見た。私が夢の中で同化していた地味系眼鏡っ娘が何故「泣き出したいくらいに哀しかった」のかというと、幼馴染みの延長でお互いどちらから告白するともなく交際が始まった2人は、小学生の時分には同級生達から冷やかされて恥ずかしい思いをするばかりで何も良い事がなく、中学生or高校生になってようやく世間並みの彼氏彼女らしい行動が受け入れられるようになった時には既に関係がマンネリ化、初々しい情動とは無縁なばかりか「思春期特有の新鮮な出逢い」に足元をすくわれる危険を孕んでおり、彼女にはそんな自分の立場がとてつもなく損な役回りのように思えた――からである(長い)。

私が今まで「ありきたりで面白味がない」と敬遠していた幼馴染みキャラに、こんな深い哀しみが宿っていたとは今日まで気付かずにいた。何故今日気付かされる羽目になったのかも判らないが、今後ギャルゲをプレイする際には、1回目のプレイでは主人公と幼馴染みキャラをくっつけるよう心がけようと思った。

ついでなので、私は自分自身のかつての幼馴染みにも思いを馳せてみた。

幼稚園の頃、母親同士が親しくしていた事もあり、毎日のようにお互いの家を行き来して遊んでいた男の子。幼い恋心の対象ではなかったけど、彼と一緒に遊ぶのはとても楽しかった。しかし彼はある時を境に、忽然と私の前から姿を消した。

さよならも言わずに去っていってしまった彼の事を思うと幼い私はとても淋しくて、でも月日が経つに従い私は彼の事を忘れた。そして随分経った後に、私は母親から真相を聞かされた。彼の母親はうちを受け持っていた銀行員から、うちの母親が爪に灯を灯すようにして貯めた預金合計を聞き出し、渋るうちの母親から何とかして金を借り出した後、そのまま一家で夜逃げしてしまったんだと。

彼の母親は私の母親からお金を奪い、私からは幼馴染みを奪ったのであった。ついでに彼の母親のせいで、うちはその後長らく貧乏生活を強いられた(母親が躍起になって再度貯金に励んだせい)。

大人はいつだって子供に対して残酷な仕打ちをする――って、そういう話じゃなかった。「現実はフィクションより哀しい」という話だった。

[雑記] 春雨無情

午後過ぎてようやくで「出かけても良いかも?」という気分になって、それでは花見にでも行こうとシャワーを浴びて服を着てコンタクトを着けて、いざ出かけんというまさにその時、天井を叩きつける激しい雨の音が。私の足を止めると同時に桜を散らせるとは憎い雨め。仕方なく、夜コンビニに行くついでに眺めた、隣家の敷地に咲き誇る大きな桜(夜間ライトアップサービス付)で今年の花見終了とした。

[動物] 萌え猫画像

はい、笑顔ください(Cat Scratch Fever)・青鷺にロックオン(ニャ郎ども通信)・そんなに悩まなくても・・・やっと入ったと思ったら・・(ほんわか写真日記)・暴走列車(※動画※/気が付けばデブ猫/教官不定期日誌より)・もの凄い寝相(教官不定期日誌)

2チャンネルキダン板「嫁のメシがまずい」まとめサイト

超自己流アレンジ、バランス感覚皆無、賞味期限切れ等…、破壊力抜群自炊料理ネタまとめサイト。下には下がいた。

『オタク女子研究 腐女子思想大系』(杉浦由美子)批判

消費者腐女子と創作者&加工者腐女子の対立かと思ってたが、そんな単純な話ではないらしい。この先は原書を読んでから考える。

「三本締めと三三七拍子 」(はりねずみのつぼやき〜仮設〜)

「『よ〜っ、パン!』は『一丁締め』であって『一本締め』ではありません」/今日の今まで間違えてました……。

「中国のゲーム事情」(琥珀色の戯言)

プレイ時間3時間で「そろそろ休め」と警告MSG→無視してプレイ続行すると経験値半減措置→更に続行すると強制回線切断/廃人撲滅の強硬的有効策かと。

「夢オチはなぜ悪いのか?(1)」(たけくまメモ)

「許されない夢オチ」:物語を無理矢理終わらせる手抜き/「許される夢オチ」:ナンセンス追求、冒頭カミングアウト、超越したイメージ&構成、二段オチ(陳腐の回避)、虚構オチ(読者の現実感覚を揺さぶる)

「なぜ夢オチはいけないのか」(萌え理論Blog)

「非現実を現実と捉える力が人間の物語力なのだが、夢落ちはその力を持たない」

「姫路駅の『黄色の名物麺』」

かん水を加えて黄色くなった、ふにゃっとヤワヤワで出汁を吸った麺&オキアミだけを使った粉っぽいベタベタでゆるゆるの天麩羅。美味しそう。

「土屋アンナ:映画『さくらん』で花魁役に」

安野モヨコの花魁漫画、映画化。きよ葉=土屋アンナは個人的には違和感なし。「シュガシュガルーン」も幼女起用して実写化しないかなぁ……。

「羊も少子化?春にやきもき 六甲山牧場」

「母親の両脇に寄り添う双子の子羊。春の牧場のアイドル」/ハイジのユキちゃんみたい。…微妙に違った、あれは仔ヤギだった。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
ツッコミ作 (2006-04-09 13:25)

>何故「泣き出したいくらいに哀しかった」のかというと…… うわ。思いもよらぬ場所で不意打ち的に心の古傷をえぐるような話と向き合わされると、本気で胸が苦しく切なくなりますね。なにこのリアルエスパーおめ雑記。でも、その二人の仲は中学で自然消滅するけど、社会人になった後の同窓会で再会してから改めて交際が始まり、最後は結婚まで行くから大丈夫ですよ(何がだ)

素光 (2006-04-09 20:34)

そっかー、中学高校で別れても、中学高校で人生が決定する訳じゃないですもんね。要は結婚適齢期に勝負をかけて勝負を決められれば、不遇の幼馴染みっ娘も幸せを再び勝ち取る事ができる訳ですね。むしろ「雨降って地固まる」な分、絆もより強固に。

[]