2004-12-05 クリスマス飾りの残骸/ニュースいろいろ/あなたの肉の値段鑑定します/「バッファロー’66」&「ニューヨークの恋人」 [長年日記]

[雑記]クリスマス飾りの残骸

昨夜は雨風が激しかったようで、家から一歩も外に出ずにやり過ごしていた。今朝、コーラを飲もうと近くの自販機まで出かけた帰りにふと路上を眺めると、湿った紅葉や松葉が貼り付いていて、昨夜の惨状の名残を留めていた。鈍い色合いの落ち葉の中には、妙に鮮やかで人工的な物体が時折混じっている。目を凝らしてよく眺めると、それは黒紙にメタリックなピンク色の雪だるま柄が描きつけられた飾りだった。何処かの家で屋外に飾っていたクリスマス飾りが被害を受けたらしい。クリスマスを迎える前に役目を全うできずに塵に還ったクリスマス飾りは哀れだった。

[動物]萌え猫画像/萌えアニマル画像

萌え猫画像 ベッド占領(とんぢる劇場(12月5日付))

萌えアニマル画像 「越前松島水族館で水槽から”メリークリスマス”」(シロボシアカモエビ)

[その他]オタク向けクリスマスギフト2004年米国版/「考えすぎる女たち」

「2004年米国・クリスマスオタクギフトを見てみよう」(知識の泉 Haru’s トリビア(12月5日付))

脳や心臓のデザート型(ゼリー型?)に興味を惹かれる。ゼリーであれば市販の粉で手早く作れるしすぐにでも飛び付きたいぐらいだが、多少手のかかるデザートだと私には手が届かない。

本メモ 考えすぎる女たちぽいんつさんのブログ.(12月5日付)より)

問題解決に辿り着かない方向へ考えすぎる癖のある私としては、この本を是非読むべきだろうと思うのだが、ハードカバーなので保留。こういう時こそ、図書館を利用して購入依頼を出すべきなんだろうけれど。

[占い・診断]あなたの肉の値段鑑定します

カットキャットの散歩道(12月5日付)より。

<素光肉の鑑定結果>

品質:バーゲン用バラ肉クラス
100グラムあたり84円 あなたまるごとで43680円です。
素光肉のデータ
身長:XXXcm、体重:XXkg、29年もの、(性別 ♀)
あなたの標準体重は、50kgですが、お肉としてベストの体重は、72kgです。
総評
あなたの肉は特にまずくはありませんが、美味しいというほどでもありません。肉汁は乏しく、肉の匂いもやや臭いです。でも、香辛料や調味料を多用して、うまく調理すれば十分食べられます。栄養価はさほど劣っていませんから、味さえ我慢すれば、結構使い勝手の良い肉といえます。じっくり煮込んでダシをとるにはぴったりです。適度な臭みが慣れた人には病みつきにさせてしまう効果があります。
素光肉にぴったりの料理
ハンバーグステーキのピーマンソース和え
もっと美味しい肉になるためのアドバイス
あなたは理想的な標準体重ですが、肉としては、もう少し太る必要があります。夜食をするようにしてみてはいかがでしょう。肉の味に苦みと臭みがあります。早寝、早起きを心がけ、玄米を食べ、ストレスをためないようにして、体内から毒素を抜き取りましょう。せっかく肉として生まれてきたのだから、少しでも美味しい肉になる努力をするべきです。
他の肉との相性度
あなたの肉は、野球が大好きな男性の肉と一緒に調理するとさらに旨味が増しますが、逆に、幽体離脱ができる女性の肉と一緒に調理されてしまうと、お互いの旨味を打ち消しあってしまいます。
素光肉を食べる運命の人
ワシントンで魚の行商をしている、39才のお歯黒がとてもセクシーな女性です。

性格や人間性をまるっきり無視して、ただ肉としての質のみを鑑定する辺りが素敵な診断だと思った。肉質を向上させる為には、健康に心掛けつつ体重を増やさないとならないらしい。両立させるのは難しそう。

[VIDEO・DVD]バッファロー’66(主演&監督:ヴィンセント・ギャロ)

TSUTAYA online 作品紹介

刑務所から釈放され、故郷に帰る男ジミー。両親には収監されていた事を知らせず「政府の仕事で出かけていた」「結婚している」と嘘をついていた為に、居もしない妻を連れて実家に顔を出さなければならなくなる。追い詰められたジミーは通りすがりの女レイラを拉致し、彼女の車に強引に乗り込み、自分の両親の前で「気立ての良い妻」を演じるよう強要、レイラの了解を取り付けて2人はジミーの実家へと出発する。

「自アンで叩かれていたオサレ映画」程度の認識しかなく、「オサレ映画なら私の興味の範疇外」と今までスルーしていたのだが、クリスティーナ・リッチも出演していると知り、急遽借りて観る事となった。暴力的な行動や威圧的な言葉で人を支配しようとするが実際は内面弱々なダメ男が、自分の嘘のフォローの為に後先考えずに女を誘拐し、また自分の失敗を認められず他人に転嫁しきろうとする。誘拐された女も女で、このダメ男のダメっぷりが母性本能とやらをくすぐってしまったのか、男に好意を示し心を開かせようとする。割れ鍋に綴じ蓋、まさに無敵のカップル。そして愛は全てを救う。「おめでとう」と言うか、「おめでたい」と言うか。そんな感じのストーリーだった。

回想シーンで小窓が効果的に用いられていたり、挿入されるジミー父の歌やレイラのタップダンスが印象的だったり、ボーリングや赤いブーツといった小道具がオサレだったり、それらのオサレ要素が散りばめられる程に、ギャロ演じるダメ男のダメっぷりとの違和感が迫ってきて、正直観るのがキツかった。私とて人の子であり体内に赤い血が流れているからには、ダメな奴を「ダメだから」という理由で切り捨てるほどに非情ではないつもりである。しかし、為す術もなく呆然としていたり「俺を助けてくれ!」と率直に助力を求める相手ならともかく、「俺の事は放っておいてくれ!」と強がるダメ人間は言われた通りに放置する。ジミーを「強がってるけど可愛い」「守ってあげたい」「レイラが惚れた気持ちもわかる」と思えず映画に入り込めなかったのは、恐らくそこら辺が理由である。しかし、脳足らずボイン系のレイラを演じる「金髪に青いアイシャドウに胸を強調した服」のクリスティーナ・リッチがとても可愛らしかったので、それだけで観た価値は充分あったと言っておく。

[VIDEO・DVD]ニューヨークの恋人(主演:メグ・ライアン/監督:ジェームス・マンゴールド)

TSUTAYA online 作品紹介

19世紀のNYに住む公爵にして発明家レオポルドは、傾きかけた財政を建て直す為に金持ちの娘と結婚するよう厳命される。その相手を選ぶパーティーにて、館に侵入した男を目撃した彼は、侵入者をブルックリン・ブリッジまで追いかけるが、2人揃って橋から転落してしまう。実は侵入者の男は、計算で発見した時空の裂け目を通って過去のNYにやってきた研究者スチュワートであり、レオパルドは彼に連れられた形で現代のNYへとやってきてしまったのだった。スチュアートは犬の散歩に出かけようとして故障したエレベーターの扉から落下し重症を負い、スチュワートの部屋で目覚めたレオパルドは、様子を伺いに来た階下の女性ケイトに犬の散歩を命じられ、現代のNYに足を踏み出す事となる。

ここ最近重苦しい映画(例:「モンスター」「誰も知らない」「血と骨」)ばかり観ていたので、気分転換も兼ねて能天気に楽しめる映画を観ようと思って借りた。過去から来たレオポルドを「エレベーター発明者」と設定し、彼が現代にやってきて以来「世界各地のエレベーターが故障している」と説明する事で、事情を知る唯一の人間スチュワートの行動を制限すると同時に、レオポルドが過去に帰らなければならないと暗に説明している点が巧いと思った。また、レオポルドは発明家であるという事は即ち一般人より頭の回転がよろしいだろうと推測され、他人から詳細を説明されずとも現代の時代に最低限溶け込めているのも納得できたし、それにより「技術格差から生まれるドタバタ」を極力排し「文化的価値観の相違から生まれるドタバタ」に的を絞っている辺りも良かった。そして何より、ヒュー・ジャックマン演じるレオポルド公爵が大変典雅で素敵だった。

スチュワートの元恋人で、下の階に住んでいる事もありレオポルドと接触、やがて彼と恋に落ちる、「恋に失望し仕事に生きるキャリアウーマン」ケイト。これをメグ・ライアンが演じているのだが、役にハマっていなくはないのだけど、日本のTVドラマ女優程度の存在感しか感じさせない女優かなーと思った。また彼女の考えや振舞いは、行動的かつ実利的だが何の情緒もなく、昇進の役には立っていそうなものの女性的(というか人間的)魅力があまり感じられず、誠実で貴公子然としたレオポルドに彼女が惹かれるのはわかるとして、レオポルドのほうが彼女に惹かれる理由がわからなかった。中高生のように、他人に「おまえあいつが好きなんだろー!?」とはやし立てられてその気になっちゃったんだろうか。

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