2004-08-12 ニュースいろいろ/「座頭市」/「暁の天使たち 外伝・2」 [長年日記]

[動物]萌えアニマル画像/副操縦士を引っ掻いた猫&猫の劇場&電子レンジ猫チン裁判の真相/ガリバー王国跡地に「ザ・ドッグラン」/狼少女は実話ではない?/タマちゃん続報(これで最後かも)

猫記事特集 「猫が暴れて機内大騒ぎ 副操縦士をひっかく」真夏に悪い夢を見る(8月12日付)より)・「猫の劇場、ククラチョフの世界でたったひとつの猫劇場」デイリーポータルZ(8月12日付)より)・「電子レンジ猫チン裁判の真相」その1その2ARTIFACT@ハテナ系(8月12日付)より)

1件目、飛行機に乗せられた猫が寝ている飼い主の目を盗んでケージから抜け出し、客室乗務員の昼食給仕中でドアの開いていた操縦室に侵入、自分から侵入しておきながら怯えて暴れて副操縦士を引っ掻く等し、飛行機を空港に逆戻りさせたという記事。離陸直後の出来事だったのが不幸中の幸いか。

2件目、猫のサーカス。観に行きたいけど5,000円のチケット料金に二の足を踏む。誰か観てきた人が、ネットでレポートをあげてくれるとありがたいのだけど……。

3件目、先日取り上げた「米マック珈琲火傷訴訟」と同じぐらいに有名で、都市伝説と位置付ける人も多い「電子レンジ猫チン裁判」の真相。「電子レンジで愛猫を乾かそうとして死なせてしまった人が、『説明書に猫を乾かすなという注意書きがなかった』とメーカーを訴えて勝訴した」という説は半分だけ誤りで、事実は「電子レンジでプードルを愛犬(プードル)を乾かそうとして死なせてしまった人が、『説明書に犬を乾かすなという注意書きがなかった』とメーカーを訴えたが、陪審員達に『常識の範囲でメーカーに非はない』としりぞけられ、笑い話だけが残った」というのが真実だそうである。今まで、「電子レンジで調理されてしまった猫は本当はいないんだ」と思って平穏な気分でいたのに、これからは「電子レンジで調理されてしまった犬は本当にいたんだ」と思って憂鬱になる事必至。そしてこの日記を読んだ人も、私の仲間。

「『ザ・ドッグラン』オープン−−上九一色村の『ガリバー王国』跡地/山梨」(→関連:THE DOG RUNTHE DOG CLUBより)

河口湖周辺に、ドギーパークという恐らく似たような施設が既に存在するのだけど、近場?で客の取り合いにならないんだろうかという心配。

「『狼に育てられた少女がいる』という神話」(「いんちき」心理学研究所(8月12日付))

実話として広く知られている「狼に育てられた少女達」の話は実は本当ではなく、「精神薄弱を理由に捨てられた子供達」だと考えたほうが妥当である、という話。「自分達の餌にして当然の人間の子供を育てた心優しい狼は存在しなかった」のはちょっとショックだが、「子供達を保護する際にその義母狼が射殺された」とされるよりもショックではないので、トータルで考えれば実話じゃなかったほうが個人的には受け入れやすい。

[食べ物]アイスが大輪の薔薇のような珈琲フロート/なるとの水揚げ?

「超大輪のバラ咲くコーヒーフロート」(デイリーポータルZコネタ(8月12日付)より)

ババヘラアイスの記事で見た「バラ盛り」そのままの、美しくまた大量にのせられたアイスに圧倒されるコーヒーフロート。

「なるとの水揚げが最盛期 滋賀・大津港」(※ネタ※/楠木坂コーヒーハウス(8月12日付)より)

いちいち「ネタ」と断ってリンクするのも無粋だとは思うのだけど、万が一断らないでリンクした為に真に受けてしまう人がいるほうが困るし、自分的にメモしておきたい気持ちが最優先なので仕方ない。

[医療・健康]鳥インフルエンザ関連/エステのレーザー脱毛で火傷続発/沖縄自生植物から抗癌成分抽出/生活習慣病予防にカボチャ&タマネギ/男性の更年期障害

「レーザー脱毛でやけど続発 都、エステ業界に安全性向上要望へ/東京」

エステサロンと名のつく場所に1回も足を踏み入れた事がない私だが、女性として間違っているのだろうか?(いや今更気にしないけど)

「本島北部の2植物から抗がん成分を抽出/生物資源研」

沖縄本島北部に自生するセンダン及びショーキズイセンという2種類の植物から抽出された抗癌成分は、口から飲む事ができまた副作用もないとの事である。

「心筋梗塞、脳卒中、食道がん予防に効く『カボチャ』」choiris(8月12日付)より)

記事タイトルのカボチャは、豊富に含まれるカロテンに抗酸化作用があり、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中・食堂癌等の予防効果等があるが、エネルギーが高いので摂食する際には主食を減らす等の工夫が必要、との事。またタマネギは、硫化アリルにビタミンB1吸収促進・食欲増進・血糖値低下・血液サラサラ化等の効果があるので、水に晒して辛味を抜く際には時間を数分程度にして硫化アリルの流出を防いだほうが良い、との事。

「知っていますか、男性の更年期障害」前編choiris(8月10日付)より)・後編

更年期障害が女性に限らず男性にも起きる、とは初耳。精巣ホルモン「テストステロン」の減少により、45−50際(早い人では30歳代)から見られ、体毛減少・性欲減退や勃起不全の他にも、各種身体症状及び精神症状が生じるそうである。治療には男性ホルモンの投与が行われるが、前立腺肥大・前立腺癌・多血症に悪影響を及ぼす副作用があるという諸刃の剣。でも男女共に更年期障害が起きるのなら、お互いの辛さを労わりあえるんじゃないかと思ったりした。

[その他]Tレックスは成長期に1日2kgペースの急成長

「1日2キロ!ティラノサウルス、若い時期急成長だった」

化石の骨の成長線や太さ等を調べた結果、生涯を通じて成長し続ける通常の爬虫類とは違い、「14歳頃から4年ほどの間に1日約2kgの急成長期が続き、この後成長がほとんど止まってしまう」といった成長をしていた事が判明した、との記事。ところで恐竜の平均寿命はどのくらいだったのだろう。軽く調べてみたがよくわからなかった。

[VIDEO・DVD]座頭市(主演:ビートたけし/監督:北野武)

TSUTAYA online 作品紹介

映画公開時から興味津々だったが見逃してしまい、ビデオレンタルは新作時期が過ぎるまで待っていたらこんなタイミングになった。北野作品を鑑賞するのは初、ついでに言えば勝新太郎の「座頭市」も観た事がない。

強欲なヤクザの一家が農民を苦しめる町に流れ着いた、一見は「気の良い盲目の按摩」にして、実態は「仕込杖の一閃で周囲の敵をなぎ倒す居合い斬りのの達人」の市は、気が強いが気も良い農婦・訳ありの芸者姉妹・お調子者だが憎めない遊び人らと係わり合いを持つようになり、町を仕切るヤクザ一家及びその用心棒に雇われた病気の妻を連れた浪人達と対決する。

たけし演じる座頭市の頭が金髪だったり、田んぼで農民?達が飛び跳ねる足音&大工達が家を建てようと工具を振るう音で一定のリズムを奏でたり、有名なラストのお祭り騒ぎがタップダンスだったり……等、時代劇らしからぬ要素は多々あるものの、「私服を肥やす悪党」「虐げられた者が胸に秘める敵討ちの決意」「強豪同士の対決」等、基本要素はバッチリ時代劇である、と(時代劇に詳しくもない癖に)思った。「ラスト・サムライ」のような時代の流れの一部を切り取る雄大な物語ではなく、1つの町を舞台にし1つの悪党集団を敵役としたこじんまりとした物語。ガダルカナル・タカ演じる新吉や裸鎧の男など、如何にもたけし軍団ノリのお笑いもおさえており、肩に力を入れずに楽しく観られる。派手派手しい殺陣は「キルビル」同様一線を越えているので、残虐には見えずにむしろ爽快。芸術性というのは良くわからなかったが、エンタテイメント性を追求した作品にありがちな「目立つ手抜き」又はその逆の「過剰に詰め込まれて息切れするサービス精神」が感じられず、前述した「時代劇らしからぬ要素」を監督自身が楽しんで盛り込んでいる雰囲気で、しかしそれを「芸術的」と言って良いのかどうかは芸術音痴の私には良くわからない。

[読書]天使たちの華劇 −暁の天使たち外伝2−(茅田砂胡/中央公論新社 C★ノヴェルズ)

出版社作品概要

「暁の天使たち」完結巻を読んで、次のシリーズには手を出すまいと心に決め、外伝を読み納めにするつもりでいる私である。外伝1巻「舞闘会の華麗なる終演」が「完結巻と時系列を重複させて盛り損なったエピソードを補完している感じ」、つまるところ「外伝にまとめないでちゃんと本編に盛り込めば良かった」のに比べて、こちらの外伝2巻は全くもって本編に必要不可欠ではないエピソードの羅列であり、正しく外伝或いは番外編を読んでいる気分。ただ「セクハラ教授をとっちめる」「棒術の試合に出る先輩を鍛えつつ策略を巡らす」「学園祭でコスプレ喫茶」「衣装製作発表会」といった内容が、著者が書いているとはいえファン同人誌にありがちなものばかりであるのは前作同様。読んでいて面白いのだけど何故か居心地が悪く、その理由が何なのかを考えた結果、「それこそファン同人誌のような『キャラクター達に対する溢れんばかりの愛』があけっぴろげに提示されているからではないか」との考えに至った。ストーリーは惹き込まれるものの、各主要未成人キャラの歪みがどうも引っかかって次シリーズへ移行しない予定の私には、その各キャラがやたらめったら溺愛されている様は正視し難いものがある。

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