2004-05-13 微妙に不調/ニュースいろいろ/日常日記応援プロジェクト/「象と耳鳴り」 [長年日記]

[雑記]微妙に不調

昨夜はさすがに食べ過ぎたらしく胃がもたれる。昼食はお弁当をやめてパン程度で済ませる。夜は鬱っぽい気分に襲われたのでご飯を食べずに寝る。このままダイエットに移行してやろうかしら、薄着の季節が迫っている事でもあるし。

[動物]萌え猫画像/奈良公園の芝は鹿1200頭を養うに足りるかを調査/カワウの捕食で芦屋川の魚が大幅減?/ワシントン条約会議でホオジロザメ取引禁止提案

萌え猫画像 形容しがたい2匹かーずSP(5月13日付)より)

「餌の芝、十分か−奈良公園の鹿1200頭」(→関連:(財)奈良の鹿愛護会

奈良公園の芝の生産量と養分を調査し、鹿に対しての必要量を計算、鹿を養うのに充分であるかどうかを確認するとの事。

「芦屋川の魚ピンチ カワウが原因?大幅減−−地元市民団体調査/阪神」

カワウが魚を捕食する事で、魚の現象の他にカワセミ等他の野鳥への影響も懸念されているようである。どれだけ大量の魚を捕食するのかわからないが、あちらこちらで白眼視されいるらしいカワウは、その内カラスのように邪魔者扱いをされるのだろうか。

[食べ物]黒豆ぱん/土産菓子「大仏さまの鼻くそ」に東大寺ご立腹

「黒豆たっぷり、甘さもいっぱい 夜久野で“黒豆ぱん”が人気」

京都までこの黒豆パンを買いに行く事は叶わないので、せめてホットケーキミックスで作る簡単ケーキに黒豆の缶詰でも混ぜて雰囲気を味わってみたい。黒豆の缶詰ってあるんだっけ?

「<東大寺>菓子『大仏さまの鼻くそ』の販売にカンカン」(→関連:大仏の鼻くそ(※Googleキャッシュ※)/日本の故郷 奈良より)

「大仏さまの鼻くそ」は黒砂糖等で作った直径約7cmの球形菓子の中に、大仏の羅髪をかたどった菓子玉が6つ入ったお菓子だそうで、「振れば祈願成就の音がする」「お口に含めば願いが叶うかも」と謳われている(仏様へのお祈りってそんな風だったっけ?という疑問が頭に浮かぶ)。「インパクトや面白さのある商品が親しみをもつきっかけに繋がる」とする業者に対し東大寺側は「信仰の対象をからかい不快感を与える」「奈良県へのイメージダウンに繋がる」とご立腹の様子だが、そもそも食べ物の名称が「鼻くそ」な時点で悪趣味だし、しかしお土産菓子は別に高尚さを求められる類の代物ではない(むしろどちらかと言うなら低俗)。また、大仏を信仰の対象として崇める事を求めるなら、「大仏の鼻くそ」だけでなく全ての信仰を含まず金儲けだけを求めた観光業者その他を東大寺周辺から排除するのが筋だと思うが、「崇めずともおふざけの対象にして欲しくない」という主張だろうからここまで極端に話を進めなくても良いだろう。

[医療・健康]野生猪肉からE型肝炎感染/献血被害者の救済制度創設検討/血液製剤フィブリノゲンの納入先は開示ゼロ/インフルエンザワクチン、接種漏れと未使用返品/ポケベル貸し出して診察前に呼び出す病院&長野県で全県女性医師所在リスト/飲食店全面禁煙効果でNYの喫煙者減少

「<献血被害>年間約6万人 厚労省が救済制度の創設検討」

2001年度の調査では、献血者約580万人の内の約5万7000人に「めまいや気分が悪くなる血管迷走神経反応(VVR)(72%)」「皮下出血(23%)」等の副作用被害報告があり、入院と治療を受けた事例はあわせて約230件あったそうである。厚生労働省による救済制度の創設検討は始まったばかりだそうなので、今まで1度も献血した事のない私は怖くて尚更献血できない。

「納入469施設、開示ゼロ 薬害肝炎の血液製剤」

医療機関の不服申し立てがあった為開示が見送られたとの事。

「<インフルエンザ>病院でワクチン死蔵 3万人が接種もれ」

一方で、医療機関が抱え込みメーカーに返品する等して余った未使用ワクチンは、4月末で18万2313本(大人約36万人分)との事。

[その他]シイノトモシビタケ/雨の「出身地」を解明/「パッション」/「童話王国」オープンβテスト実施

「今降っている雨の出身地わかります」

雨水の酸素中に微量に含まれる同位体の比率を調べる事によって、何処の海から由来した雨かが判明するとの事。

「サクセス、MMORPG『童話王国』オープンβテストを実施新クエストやエキスパンションを導入」

ネット環境が整ってPCのスペックが適合しさえすれば喜んで飛びつきたいところなのだけど、以前moraz::memoで見たこの記事が気になって躊躇わざるを得ない。コワイコワイヒー((><))

[日記読み]日常日記じゃ…ダメですか?

(→関連:【才人・ライコス】日常日記最強計画!【さるさる・エンピツ】(※日記才人ユーザ以外は閲覧のみ※)/日記才人より)

D−Point(5月13日付)より。ごく普通の日常を綴るWeb日記が他ジャンルの個人サイトから見下げられ迫害されかねない現状に危機を抱いた龍成氏の提案による、「日常日記」について深く考えてみるイベント。現段階では企画段階だそうなので、とりあえずご紹介という事で。ブログだか個人ニュースサイトだかわからない代物を日々綴っている私ですが、ジャンルとしていちばん好きなのは日常日記です。

[読書]象と耳鳴り(恩田陸/祥伝社文庫)

出版社作品概要

退職判事関根多佳雄を謎解き役に据え、初老男性の豊富な知識と落ち着いた視点で事件や日常生活の中に潜む謎を解くオムニバス短編集。裏表紙の作品紹介には「なにげないテーマに潜む謎を、鮮やかな手さばきで解き明かす論理(ロジック)の芳醇なる結晶」とあるが、私が読んだ限りでは、超自然的な設定が絡む作品を多く手がける恩田陸らしい曖昧や混沌を適度に残した雰囲気の作品が多く、「鮮やかな手さばきで解き明かす」という謳い文句はやや違うのではないかという気がした。また、その作品がもたらす曖昧や混沌といった雰囲気に、主人公である関根多佳雄氏があまり馴染んでいないように感じた。作品の雰囲気も関根多佳雄のキャラクターも、個々ではそれぞれ魅力的なのだけど。ちなみにこの関根多佳雄氏は、著者のデビュー作「六番目の小夜子」の登場人物関根秋の父親であり、短編集の中には彼の兄・春と姉・夏も登場する。

読み終わった全12篇の内、感想を幾つかリストアップ。

曜変天目の夜
美術展に貴重な焼き物を見に来た関根多佳雄氏が思い出す、かつての知人の死とその真相。高校生男女を主人公に据えた作品では描けない、関根多佳雄氏の視点だからこその「老い」「死」を扱った作品。「人間は肉体という釜の中で焼かれる作品で、人生が終わるまでどんな作品(或いは失敗作)が出てくるかはわからない」という言葉が重い。あと曜変天目茶碗は機会があったら本物を見てみたい。
往復書簡
地方新聞社に就職したばかりの姪の周辺で起こる謎の放火事件を、関根多佳雄氏が手紙のやりとりから解決に導く。この短編集の中ではいちばん好きな作品。話が自然で謎解きが論理的であり、また話が関根多佳雄氏の人柄に馴染んで感じたのが理由である。また、手紙の文面から把握できる姪の孝子嬢の人柄も関根多佳雄氏と同じぐらいまたはそれ以上に好ましかったのも良かった。
魔術師
引退した判事に招かれて彼の郷里を訪れた関根多佳雄氏が、その地方に密かに広がる都市伝説の謎に迫る。恩田陸の初期作品「六番目の小夜子」「球形の季節」辺りを彷彿とさせる、地方都市と伝承を扱った作品。謎の解明という点ではいまいちしっくりこないが、都市伝説という題材である以上明確な答えが提示できるものであっては逆におかしいだろうし、最後まで曖昧な部分も含めて初期作品の雰囲気を思い出してなかなか良かった。また作品中に出てくる「都市が『大きくなりたい』という意志を持つようになる」という言葉は、フィクションの枠を飛び越して共感できる話だと思った。

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