2002-05-10 前田吟/メンタルサイトの看板を下ろす人/辻加護判別!/「血の12幻想」/蚤取りレオン [長年日記]

[雑記]欠勤

朝起きたら、頭が痛く気分が悪く眩暈がした。激しい具合の悪さではなかったものの、頻繁に体調が悪くなる自分がほとほと嫌になって、衝動的に休む事にしてしまった。体調不良なのか鬱なのかサボリなのか、自分でも判別できなくてとてもイヤ。

[雑記]前田吟の笑顔

朝のワイドショー「スーパーモーニング」で、不自然な笑顔の前田吟を見た。何で不自然だと感じるのかを考えて、私の印象に残っている前田吟は、「男はつらいよ」シリーズでの苦り切ったような顔だからだと気付いた。不自然なのは、さくらの夫を演じていた時の前田吟だったのかも知れない。前田吟は、本当はいつも笑顔でいたいのかも知れない。

[日記読み]メンタルサイトの看板を下ろす人

先日読んだ水上氏の「ダメ人間・メンタル系な私との決別宣言」(※「本物の回復途上鬱病者は絶対に以下を読まないこと」との注意書きあり※)の印象が残っていたからか、私の場合は「なめらいと」(5−9)にはさほどのひっかかりを感じなかったのだった。「あがり」に辿り着く人間の数に制限がない以上は、「鬱である自分を嘆き悲しみ甘える人」も「そんな彼等と病気とを嫌悪する人」も、同じように脱鬱し再発しないで済む事を祈りたいと思う、今日の私(偽善者モード)である。

[PC・ネット]辻加護判別!

ハァ〜イ!皆さん!よっすぃ〜でぇ〜す。
「辻加護判別ゲーム」いよいよスタートだよ!
モーヲタなら簡単問題だからヘッチャラだよね!

何処で見つけたサイトだったか忘れてしまった。ていうか紹介自体今更な気もするが、気にしない事にする。

モーヲタどころか「13人の顔と名前が何とか一致する」程度の私がこのゲームに挑んでみたところ、レベル3に到達するので精一杯だった。難易度高過ぎ。クリアできた方、差し支えなければ是非ご報告を。

[読書]血の12幻想(津原泰水編/講談社文庫)

出版社作品概要

「エロティシズム12幻想」と同じ、津原泰水が編集するアンソロジー。結論から先に言えば「大収穫」。「血」というからには、私の好む吸血鬼小説も含まれているのだろう、という期待も裏切られなかった。

全12篇全部読み終わった。感想を幾つかピックアップ。

「夕焼け小焼け」(柴田よしき)
零落れて都会の底辺を漂う女。彼女の脳裏に故郷の夕焼けがよみがえる時とは……? 田舎の夕焼けや、ガード下安アパートの窓明かりに想起される類の憂愁を、綺麗に描いている。堕落の中に耽美が見出されるというか。
「血の汗流せ」(田中啓文)
野球少年にして吸血鬼・星吸魔と、彼を影ながら見守る「私」との、熱血流血吸血青春小説。酒の席でおやぢが好んで言いそうな駄洒落が、1つの物語の中にギッシリ詰め込まれている。例に挙げればお約束ネタ「コンダラー」等。こういうおバカなノリを最後まで貫き通す著者の姿勢がたまらなく好き。
「凶刃」(北原尚彦)
切り裂きジャックもの。設定が面白い。吸血鬼ネタに切り裂きジャックはもはや定番のようなので、今度史実を調べてみようと思った。
「茶色の小壜」(恩田陸)
かつて看護婦を志望していたという1人の有能なOL、彼女が隠し持つ小壜に隠された秘密とは……? 静かで身に沁みる恐怖。それは看護婦志望だったOLからだけではなく、彼女の秘密を調べようとするOLからも漂ってくる。後者から感じ取れる恐怖は、猫を殺す「好奇心」という名の死神の姿又は、猫が身に纏った死臭によるものだろう。
「ちまみれ家族」(津原泰水)
流血沙汰に巻き込まれる因縁の一家。スラップスティックとはまさにこれ、といった感じ。激しく血が流されているのに、痛々しさや悲壮感がなくあるのはブラックな笑いばかり。主人公・麗美のぶっ飛んだ性格も○。ただ、「登場人物に作家の名前をあてる」お遊びは私には邪魔に感じられてもったいなかった。

[レオン]蚤取られ猫150%

人間様(私)の被害が甚大という事もあり、レオンにたかった蚤を一斉駆除する事にした。風呂場にレオンを連れ込んで、全身シャワーでくまなく流す。ずぶ濡れになったところをバスタオルの上に仰向けに寝かせ、嫌がって身をよじるのを片手で押さえ込みながら、もう片方の手で蚤を探す。レオンは背中が黒く、腹が白い。よって蚤を発見するなら仰向けにするしかない。また蚤の方は、毛が濡れて身動きが取り辛くなっているので、始末もしやすいという寸法。

血と虫の死骸を洗い流す為に再度風呂場に連れ込んだ為に、レオンはすこぶるご機嫌斜めだった。蚤は30匹以上も駆除できたけど、今回の入浴でレオンがお風呂嫌いになってしまったかも知れないと思うと、喜んでもいられない。

[]