2001-11-23 入浴と読書と言えば・「旅立つ船」 [長年日記]

[雑記]

祝日の大部分が日付固定ではなく月と曜日固定になり、1年における連休の数が飛躍的に増加したせいか、毎月連休があるような気さえする今日この頃。月給ではなく時給単位で給料が支払われる私にとっては、休みが多いのも良し悪しである。……なんて戯れ言は、平日全然休まないで生真面目に働くようになってからほざけと自分でも思いつつ。

それはさておき、3連休だというのに取り立てて特別な予定が何もない。今日は、のんびりお風呂に入った後にゆっくり本を読んだ。一昨日読んだ「冷静と情熱のあいだ」のアオイ並に怠惰で満ち足りた?1日だった。

[読書]旅立つ船(マキャフリー&ラッキー/創元SF文庫)

考古学者夫妻の娘ティアは、
同年代の子供達より進んだ知識と
年相応の無邪気さとを併せ持つ少女だったが、
7歳の時に原因不明の病に蝕まれ全身麻痺の身となった。
病室で一生を送る運命の彼女を救ったのは、
殻人として生まれ変わる方法だった。

以前読んだ「歌う船」の続編。タルマ&ケスリーシリーズの著者マーセデス・ラッキーとの共作でもある。今日は半分程読んだ。無闇に子供扱いする大人を凹ませるおしゃまな少女は、私にとって「昔の自分がこうだったら良かったのに」的憧れの存在。だからティアには激しく感情移入してしまい、彼女を襲った悲劇や差し伸べられた救いの腕には読みながら涙しまくった。しかしもし自分が彼女だったとして、身体の自由を得る為とはいえ、殻人となる道をああまで積極的に選ぶ事ができたかどうか。この明るい前向きさには、欺瞞を感じる人もいるかも知れない。