2001-11-14 某所とお別れ飲み会・「なつこ、孤島に囚われ。」 [長年日記]

[雑記]

今月2回目の遅刻。今日は、私の乗ってた電車の前の電車辺りで急病人が出たらしい。寒さが増して乗客が着膨れれば、車内密度がますます上がり急病人が更に増えると思われる。仲間入りしないように気をつけないと。

勤め先事務所移転を目前に控え、今まで通ったこの街と心残りなくお別れしようと、同じ会社からの出向仲間達で飲みに行った。

7月末に勤務開始して以来、歓送迎会や親睦会のような会社都合の飲み会以外で、出向仲間のほぼ全員と一緒に飲むのは初めての体験。どんな雰囲気になるのか見当もつかなかったが、普通に「女ばかりの飲み会」といった感じで少々拍子抜けした。仕事の話も愚痴も殆どなし。ストレスが溜まる程の仕事量に到底及ばない現状では、そんなものなのかも。

[読書]なつこ、孤島に囚われ。(西澤保彦/祥伝社文庫)

異色官能作家の森奈津子は、謎の美女に拉致され、
紺碧の海に浮かぶ小さな孤島の洒落た別荘
(冷凍庫は毛蟹が満載)に軟禁される。
軟禁生活を満喫しつつ、百合小説の執筆に励む奈津子。
向かいの孤島で男性の死体が発見され、
自分も晴れて?自由の身となったところで、
彼女は自身の拉致軟禁と男性の殺害の
真相と動機についての妄想推理を立てる……。

著者の本は今まで読んだ事がなかったけど、森奈津子は好きな作家なので、彼女が主人公のこの推理小説は果たしてどんな作品なのかと興味津々で読んだ。主人公「森奈津子」の個性はあまりに強く、彼女のぶっ飛んだ妄想の前には全てが霞むので、「事件の真相」はさっぱり頭に残らなかった……。推理としてはさておき、バカ小説としては素晴らしかった。