2001-04-16 生姜醤油系が絶妙 [長年日記]

[雑記]

とある百貨店内のパスタ屋。百貨店の営業時間が夜8時頃であるのに対して、パスタ屋自体の営業時間は夜10時迄となっている。百貨店が閉まった後は通用口の前に店の看板が立ち、来店した客は店員の誘導のもと荷物用エレベータに乗って店へむかうのである。画期的なんだか洗練されてないだけなんだか、でも私はこういう一風変わった設定?が大好き。

ネットで調べ物しながらシードルを飲んだ。最近訓練?を積んでないので、1本で酔いを感じる始末。訓練希望。謎。

[読書]彗星パニック−SFバカ本−(岬兄吾・大原まり子編/廣済堂文庫)

今日は残り6編を読んだ。感想を幾つかピックアップ。

「江戸宙灼熱繰言−六代目冥王右団次−」(いとうせいこう)
火星人歌舞伎に対する架空の批評。元ネタの歌舞伎と洋画をほとんど知らなくてもそれなりに面白く読めるという事は、知っていればもっと面白いか、或いは逆に腹立たしいかのどちらかであろう。バカかつ面白いという点では、昨日読んだ「楽しい通販生活」と並んでこのアンソロジー中ダントツだと個人的に思った。
「月下の決闘」(梶尾真治)
冴えない中年男性の美貌の恋人に隠された秘密。ネタもオチも手抜きっぽい。でも本人紹介文で愛猫が死んだって書いてるし、プロとは言えベストの状況じゃないなら仕方ないのかもと思う事にした。
「墜落」(岬兄悟)
超能力を暴走させてしまった青年の話。この人の作品は昔からいろいろ読んでるけど、どれも同じようなネタで同じようなオチ。サザンやユーミンの歌のように、昔から好きという人には堪らないのだろうからいいか。あとがきで「好きな短編の基準は、どれだけイメージを鮮やかに喚起させるかが重要であり、ストーリー・結末・人物描写にはあまり興味がない」と書いてるように、自分の好きな作品を書き続けているという事なのだろうし、それはそれで筋が通っているかと。
「手仕事」(久美沙織)
偶然出遭った資産家に対し、敵意と悪意を抱いた庶民の男が企てた計画とその結末。下ネタは個人的に好きな部類のバカ話であるが、オチのつけ方がいかにも女性作家っぽくて安易というのは穿った見方か? ひらがな・カタカナ・口語的に崩した単語等を意図的に多く散りばめたこの手の文体は、安易に素人が真似すると寒くて仕方なくなる場合が多いけど、そうはならないのはさすがプロの仕事。