2001-02-07 喫茶店にて [長年日記]

[雑記] 喫茶店にて

昨夜は手袋不要の暖かさだったというのに、今日になったらいきなり寒い。こういう日に限ってあまり厚着をせずに出かけてしまいがちなのである。

昼食。がっちり食べる気にはならなかったので、文庫本を持ってルノアールへ。トースト程度の食物&香りのしない珈琲に1千円近く払うのは馬鹿馬鹿しい気もするものの、安らぎに対して支払う対価だと思えばそうでもないかもと思う。昼休みは気分転換にできるだけ外に出たいけど、昼時の飲食店は当たり前ながら何処も混んでるので、食事の間に余計疲れた気分になる事も多い。その点で静かだし落ち着いている喫茶店は文句がない。

注文を取りにきたお姉さんの首筋に痛々しい赤い痣が広がっているのを見つけ、思わず凝視してしまったが、違う意味で凝視してはいけない痣である事がわかったのはたっぷり数秒経ってからだった。そうか、他人が見るとこんな感じなのか。良い勉強になった。

残業のおかげで帰りが遅くなる。いつの間にか雪が降り始めていた。今年は雪が多いなと、弾んだ気持ちと萎えた気持ちが複雑に入り混じった状態で帰途に着いた。

酒抜きの飲食店は既にオーダーストップの時間だし、たとえ寒くなかったとしても自炊して夕食を準備する気は更々ない。でも酒を飲む気分でもなければ24時間営業の定食屋に行く気分でもないので、自宅近くのVELOCEに寄って帰る事にした。昼も夜も喫茶店で食べる事になるが、元々嫌いじゃないから全然構わない。

雪の為客の疎らな店内で、隣席の女の子2人による仕事の愚痴&恋愛話をBGMに食事を済ませた。会話の断片から彼女達が某有名衣料品ショップのバイト店員だと知る。その手の話を堂々と公共の場でするのはプライバシーを守る意味でも会社の立場を考える上でもよろしくないんじゃと隣で思う。私も会社付近の飲み屋では時々同じ事をしてるとはいえ、うちの会社はマイナーだし(中略)だから大した問題にはならない。筈。

[読書] −パラディスの秘録−幻獣の書(タニス・リー/角川ホラー文庫)

幻想耽美小説の女王タニス・リー。彼女の作品が角川ホラー文庫で出ていると知った時にあちこちの書店を探したものの店頭で目にする機会はなかった。私もその内忘れてしまっていたのを、先日運良く古本屋の店頭で見つけて購入した次第。

今日は第3部中の第1部までを読んだ。感想はまた後日。

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